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異彩ノ雫

第22章  九ノ月




Un amor…ひとつの愛


夜の中
嗄れ声のカンテが甦り
隠した想いを炙り出す



薄暗い舞台
ひとすじのライト
掻き鳴らされるギター

乱されて
熱情の奔流に巻かれ
あらわにされた心が涙を流す

闇が、燃える


Un amor…


その旋律が
今も
胸の熾火を燃え立たせる







【炎】


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