テキストサイズ

異彩ノ雫

第219章  七ノ月 Ⅲ




あなたと私
暑さを逃れて
部屋の中に息をひそめる日曜日


伸びやかにソファに横たわり
本の世界に遊ぶあなた

窓辺で空を見上げながら
胸の中で潮騒を探す私

ふたりの時間が弧を描く…


── お茶にしようか
── 冷たいものでもいかが…?


重なる言葉と見交わす眼差し
弾む想いに
グラスの氷がカラリと跳ねる







【Best Friend】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ