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異彩ノ雫

第232章  八ノ月 Ⅲ ③




稲光が

茜の雲を淡く縁どる…


雨の匂いが近づいてくる



いつの間にか

沸点を越えた胸の中…

喘ぐように 天を仰ぎ

ざわめく梢に風を見る





両手を広げ 雨を待つ







【遠雷】


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