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異彩ノ雫

第232章  八ノ月 Ⅲ ③




もう、ゆくのか…

送る炎が
胸の未練に火をつける


吹く風に
鳴く鳥に
語りかけ 過ぎた日は
心弾みながら
時に哀しみが不意をつき…



ゆるりと帰れ…

短夜(みじかよ)を濡らすあまたの想いは
山肌の朱色をにじませる







【五山】


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