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異彩ノ雫

第233章  恋文 (二十四)




そう、あの夜の
あなたのハムレットはとても素晴らしかった

オフィーリアになったように
胸を踊らせ、心乱れたもの


そして私は
ハムレットに
あなたに
恋をしてしまったの



けれど
目の前に現れたあなたは
憂愁の貴公子ではなかった…

まるで
レット・バトラーのように
私を別の世界へ連れ去ってしまったわ


ねえ、あなた
だけど私はスカーレットにはならないの

ずっとずっとあなたと一緒ですもの…







(了)




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