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異彩ノ雫

第241章  九ノ月 Ⅲ ③




季節(とき)はゆき

コバルトの空の下

さわさわと揺れる花のひと群れ



秋には秋の風が吹き

とどまることのない今が

腕の中をすり抜ける



凛として立つあなたを

風は

どこにはこぶというのか…







【秋風】




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