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異彩ノ雫

第243章  九ノ月 Ⅲ ④




吹き込む風が額を叩く


月の隠れた重い空を

流星の如く

夜間飛行の灯りが航る



濡れつづける夜の果て


目をこらしても光は見えず

耳を澄ませど声もない



祈りで扉は開くものか…







【小夜】


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