テキストサイズ

異彩ノ雫

第243章  九ノ月 Ⅲ ④




ぽつり ぽつり…

問わず語りの想い出話が

夜のしじまに雫を落とす



ぽつり ぽつり

濡れゆく頬をそのままに

握りつづける柔らかな手…



二人の時を重ねながら

歩いた景色は ただ懐かしく

静かに夜が色を増す







【問わず語り】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ