テキストサイズ

異彩ノ雫

第245章  九ノ月 Ⅲ ⑤




あてどなさに足がすくむ夜

まるで

ホームの先端に立ち

線路の彼方を見るようで…



ふいに流れ出した

懐かしいスクリーンミュージック

それは

少年たちのひと夏の物語



歩き続ける彼らのひと場面を

指を鳴らしながら宙に描けば

新しい朝がやってくる







【stand by me】


ストーリーメニュー

TOPTOPへ