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異彩ノ雫

第246章  十ノ月 Ⅲ




葉裏をはじく午後の陽が

手のひらに乗せた硝子を包む



風を映した宇宙(そら)玉ひとつ…



高く 高く投げ上げれば

蒼天に溶け合い

雲を連れて手元に返る



覗きこむ綺羅の内

遥か遠い明日が見える







【宇宙(そら)玉】


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