テキストサイズ

異彩ノ雫

第249章  letter ①




屋上の端に立ち
風になりたいと手を広げた僕を
背中から引き留めたのは君の言葉


── 僕たちは翼を持たず生まれてきた
だから
地上(ここ)で生きてゆくしかないんだ


夢と現実を同時に教えてくれた君



今ごろ
何処の空の下を旅しているのだろう…







(了)


ストーリーメニュー

TOPTOPへ