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異彩ノ雫

第283章  三ノ月 Ⅲ ③




Spring has come…


窓辺でそそぐ紅茶から

上る湯気は光にとけこみ

部屋一面に芳香がひろがる



── ねえ、あなた

そろそろ起きませんか…?



傍らに眠る人から目を移せば

遠く

川べりの桜並木に心がはやる







【春陽】


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