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異彩ノ雫

第284章  四ノ月 Ⅲ




ふわりと浮かぶ雲が

杏色に染まる頃

あなたの靴音が聞こえてくる



ふと 途切れるのは

きっと

急ぎ足の猫とすれ違ったから

手にはケーキの箱

菫のブーケもあるような…



幾羽かの鳥たちが

そんな夢を降らせ 家路をたどる







【家路】


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