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異彩ノ雫

第284章  四ノ月 Ⅲ




永遠に覚めることのない星の夢に
ひっそりと紛れ込んでみたい

そして
禁断の果実をもぐような背徳と
したたるような歓喜をすくい上げ
乾いた砂地に降らせよう

きっと
一面は緑の息吹におおわれ
地中深くで
金色の泉があふれ始める

うつ伏せて
水の囁きに耳を傾けたなら
夢の中で夢をみよう







【酔夢】


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