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異彩ノ雫

第286章  四ノ月 Ⅲ ②




白磁のお皿を二枚

フォークを添えて…


もうすぐあなたが

アップルパイと一緒にやってくる



でも 目に映る花の色に心染められ

ほんわり可愛い和菓子だったら…



いいえ あなたが選ぶのは

私が大好きなアップルパイ

出会った日の約束が 束の間浮かぶ



私はポットを温めはじめる







【春光】


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