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異彩ノ雫

第286章  四ノ月 Ⅲ ②




部屋の中にはふたつの窓



陽の昇る窓には 薔薇色のカーテン

生まれたての朝が淡い光に浮かぶよう



陽の沈む窓には 水を張ったガラス鉢

夕陽が染める海を映すよう



それは

うずくまる想いに

そっと寄り添うにふさわしく…







【窓】


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