ただあなただけを見つめる
第4章 過去
――――……
「…来ないじゃん。」
今は7時半。
せっかく早起きしてあげたのに
メイクまでして待ってあげてるのに!
…暁は来ない。
「意味わかんない。」
もうひと眠りしようと思うのに蒸し暑くて寝れないし。
最低!
…シャワー浴びよ。
そう思って立ち上がった時だ。
“ピーンポーン”
インターホンが鳴る。
…来た!!?
なぜか少しだけ心が躍り、玄関に走った。
ガチャ
「よぉ!」
「遅いっ!
何分待たせる気なの!」
「ごめん。バイトの交代の人が遅刻して、店長に残ってって言われたんだよ。」
しょんぼりと肩をすぼめる暁。
嘘はついてないようだ。
「まぁいいけど…
とりあえず上がって?」
「おう!」
暁を家に入れ、適当に冷蔵庫からジュースを出す。
キッチンでジュースを注ぎながら暁の様子を伺う。
そわそわとして落ち着かないみたいだ。
「何?もしかして下着干してないかとか確認してた?」
「ばっ///してねーよ///」
出したばかりのジュースを一気に飲み干す。
なんかおもしろい(笑)