ただあなただけを見つめる
第7章 本音
翌日、今日は暁のバイトが休みの日だ。
あれから暁とは口を聞いてない。
話しかけてもしょんぼり。
上の空!
おまけに深夜どっか行っちゃうし。
ちょっと言い過ぎたかな…
でも言わなきゃ絶対わかってもらえないだろう。
「はぁ…」
布団に潜り込み、顔を出さない暁を見てため息をつく。
珍しく暁より早起きだし、朝ごはんでも作ってあげようかな。
トーストと目玉焼きしかできないけど…。
「暁、ごはん。」
少し焼きすぎたトーストとわりとうまく出来た目玉焼きをテーブルに置いて、暁を起こす。
布団を剥ぐと、暁はもうすでに起きていた。
「起きてんじゃん。
ほら、食べよ?」
「……うん」
まるでわがままな子供を言い聞かせてるようだ。
まったくめんどくさい男だ。