ただあなただけを見つめる
第9章 ひまわり
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「これでどう?」
「おぉ!さすが兄貴!
すげぇカッコイイじゃん!」
暁は兄、旭のアトリエで出来上がったばかりのピアスを眺めていた。
旭の作るアクセはカッコイイとメンズには評判で、
暁はそんな旭を尊敬していた。
「そんなことより暁お前、夏帆のことどう思ってんの?」
“夏帆”という名前にドキリとする。
同時に、
こないだまでは“夏帆ちゃん”だったのに、もうそんなに仲良くなったんだ
と暁はムッとした。
「兄貴には関係ねぇよ」
「“マジ”なんだろ?」
「うるせぇな。」
暁はプイッと旭から目を逸らし、近くに散らばる試作のアクセをいじる。
旭はクスッと笑った。