ただあなただけを見つめる
第14章 星空
「暁がいい…」
膝をかかえてまた泣く。
泣いてばかり。
最近涙腺弱いな…
♪~
携帯が鳴る。
旭さんからメールだった。
まだ何かあるの?
『○×町一丁目△△
暁の住所。』
暁の住所!!?
ここに行けば暁に会えるの!?
でもどうして?
会いに行けって言うの?
でも……
私はすぐに起き上がり、メイクをして服を着替える。
暁に会いたい。
会って謝りたい…。
―――――……
――――――………
そして私はアパートの前まで来ていた。
部屋の番号はさっき管理人さんに聞いた。
暁はやっぱりここに住んでいるらしい。
インターホンに指を添える。
手が震えて押せないよ…
すると
“ガチャ”
「暁、また明日ね!」
「おー」
!!
知らない女の人が部屋から出てきた。
……だれこの女…
胸騒ぎがした。