ただあなただけを見つめる
第14章 星空
ギシギシギシ…
軋むベッドの上
「アッ、ぁん、あっあっ…」
私は次々と来る快楽に溺れていた。
暁は私の上で悩ましげな表情を浮かべながら腰を振る。
暁の額からは汗が滴っている。
「あ…あきら…あき…ら…」
「夏帆……かほ……っ」
お互いの名前を呼び合いながら深いとこまでおちていく…
理性なんてもうない。
「う…やべ…。もう出る…。」
「あぁあアッ!」
暁は腰のスピードをさらに速めた。
「夏帆……うああっ」
――ドクッドクッ
私の中で温かいものが吐き出された。
「う…やっぱり中に出しちゃった…。」
「んもぉ…」
「シャワー行こ。」
暁に手を引かれ、狭いバスルームに入る。
暁は私の中を綺麗に洗ってくれた。
シャワーから出てボーッと空を眺める。
今日は星がいっぱいだ。
「夏帆~」
「わ///」
ギュッと抱き着いてくる。
「星綺麗だな……」
「うん…。」
「なぁ…俺やっぱり夏帆が好きだわ。」
!!!!
パッと暁を見る。
暁は真剣だった。
「浮気されてもさ…
嫌いになれねぇんだよ。
別れたあとめっちゃ後悔した…。」
「私も暁が好き。やっと気づいたの。傷つけてごめん…」
暁は私と別れたあと、バイトも休んで女と遊びまくってたんだって。
いつか旭さんが言ってた「ヤリチン」って本当だったみたい。