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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第8章 杉本潤の事情①

「あぁッ!杉潤だぁッ!」
「サインしてッ!」
「握手してくださいッ!」
「一緒に写真撮ってッ!」

穴場の映画館のはずなのに
今夜は客でごった返していた。

あ……今日は土曜か。

結婚の承諾を貰えたことが嬉しく
俺にしては珍しく浮かれていた。

「今日はやめておこうか」
「そうですね」

菜々子はマネージャーらしく
ファンに囲まれた俺を救出する。

ファンの群れから抜けると
映画館の館長が駆け寄ってきた。

「杉本様。よろしければ特別観覧席を
御案内したいのですが」

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