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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第8章 杉本潤の事情①

菜々子は戻ってくると
俺にコーラを手渡し
二人の間にポップコーンを置いた。

「こっちが薄塩でこっちがキャラメル味の
ハーフ&ハーフです」
「ポップコーンも映画の醍醐味だよな」
「そうそうッ。普段は食べないですもんね」

菜々子は美味しそうにポップコーンを頬張る。

たかがポップコーンを食う菜々子が
俺の目にはとても新鮮に映った。

それは真子との10年間の付き合いが
そうさせているのだろう。

真子以外の女とは付き合ったことも無いし
女は真子しか知らない。

だからといって不満があるわけではない。

俺には真子が居れば充分。

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