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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第8章 杉本潤の事情①

菜々子をこんな状態で置き去りにしたまま
指輪を買いに行くわけにもいかない。

「ベタベタしちゃって気持ち悪いな……
あッ……潤くん。ちょっとこっち見ないでね」
「映画観てるから大丈夫だよ」

だが、見ないでと言われると
見たくなってしまうのが人間の心情。

身体はスクリーンに向けられているが
視線は菜々子に傾けていた。

菜々子は身体をもぞもぞと動かすと……

パンティを脱いだ。

「潤くん」

慌てて視線をスクリーンに戻した。

「え?な……なに?」

暗がりでよく分からなかったが
黒か紺の濃い色をしたパンティだった。

「おしぼりを貰ってきてもらってもいい?」

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