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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第10章 桃井翔の事情①

「じゃ、俺帰るわ」
「あぁ。気を付けてな」

杉潤は俺の自宅から帰っていた。

ベランダから杉潤が完全に
このマンションを立ち去る様子を窺う。

「潤ちゃん帰ったぁ?」

背後から抱き付かれる。

「出てくるな。撮られちまうぞ」
「だってぇ……待ちきれなかったんだもんッ」
「そんな格好で風邪引くぞ」

一糸纏わぬ姿の莉央の手を引き
寝室へと向かった。

元は俺らのマネージャー兼カノジョだった莉央。

マネージャー業を辞めさせ
俺が独占した。

この事実は事務所はおろか
祟メンバーですら知らない。

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