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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第6章 一宮和也の事情①

「ただいま……です」

菜々子が居るというだけで
自宅じゃないような気がして足がすくむ。

前任のマネージャー
莉央は俺が帰ってくると
裸で胸に飛び込むように出迎えていた。

そして事務的に互いの欲求を満たし
事が終われば莉央は呆気なく帰っていった。

俺はそれで充分満足だった。

カノジョという面倒な存在は要らない。

ゲームオタクの俺には邪魔なだけだ。

それに女なら間に合っている。

俺にはナナが居る。

「おかえりなさいッ。お疲れ様でしたッ」

ダイニングテーブルの上が食材や
調理器具でとっ散らかっている。

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