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もし国民的アイドルのマネージャーが風俗嬢だったら

第6章 一宮和也の事情①

「何をしてるんだ?」
「キッチンを勝手に使ったら悪いと思って
これら全部自宅から持ってきました」

ホットプレートにまな板に包丁。

紙皿と割り箸……そしてへらまである。

「お好み焼きでも作るのか?」
「はいッ。一宮さん好きですよね?」

しっかり下調べまでしているとは。

気遣いといい俺の好物といい
菜々子……おまえ結構やるじゃねぇか。

だがひとつ許せぬ事実。

「そのエプロン……」

なに食わぬ顔で菜々子が
身に付けているそのエプロンは
ナナがゲームの中で着ている
メイド服のエプロンだ。

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