
歌い手様に拾われました。
第3章 第1章
「じゃあ行ってくるから。」
「いい子にしてるんだぞ?」
「わかってるってば、もー。子供扱いしないでよ・・・。」
「はいはい笑。じゃあ行ってきます。」
「行ってらっしゃい!」
パパとママを送って自分の部屋に戻る。
お土産何かなー。 楽しみ♪
今日からパパとママは長野県に1泊2日のお泊り。
高校時代の友達と同窓会をするらしい・・・。
私も行きたい!っていったんだけどなあ。
ー数時間後ー
ちょうどお昼ご飯を食べ終わって眠くなってきた頃、家に電話がかかってきた。
「もしもし、新渡戸です。」
「新渡戸綺乃さんでしょうか?」
「はいそうですけど・・・?」
「あなたのお父さんとお母さんは、交通事故にあって、今は○×病院で手術をしています。
今からこちらにこれますか?」
その言葉を聞いたとたん、全身から血の気が引いたのがわかった。
「そ・・・んな・・・うそ・・・ですよね!? だって・・・さっきまで・・・。」
「お気持ちはわかります。我々も最善をつくしています。」
はやく、はやく行かなきゃ・・・。
電話をガチャっと切る。
急いで支度をして、スマホで住所を調べる。
家のカギをかけてタクシーに乗り込んで場所を伝えた。
