Liar Game 〜1×5〜
第5章 罠
〜聖輝side〜
改めて鏡で見ると、意外と目立つ。
蚊に刺されたって言い訳は難しいかも…
聖輝「ハァ…何でこんなところに付けたの…?」
〜♪♪♪
聖輝「あれ…こんな夜遅くに誰だろう…」
ピッ
聖輝「はい、もしも」
プチッ
プープープー…
聖輝「えっ…」
こっこれって…
聖輝「やっやだ…また…?」
〜♪♪♪
聖輝「??!」
〜♪♪♪
〜♪♪♪
聖輝「…っ!!」
ピッ
聖輝「もっもしもし…?」
『……。』
聖輝「あっあなた…誰なんですか?!」
『……。』
聖輝「無言電話するのはやめて」
『地獄二堕チロ。』
プチッ
聖輝「えっ…?」
地獄に堕ちろ……?
聖輝「なっ何…今の…?!」
ゾンビみたいな声だったし…
『地獄二堕チロ。』
『地獄二堕チロ。』
『地獄二堕チロ。』
聖輝「やっやぁ…やめて!!」
『地獄二堕チロ。』の声が頭の中でリピートされる。
聖輝「ハァ…ハァ…ハァ…!!」
たっ助けて…誰か助けて!!
僕は無意識に誰かに電話していた。
誰に電話を入れたか記憶にないけど…助けてほしかった。
〜♪♪♪
〜♪♪♪
聖輝「お願い…出て…!!」
〜♪♪
『ただいま、電話に出ることができません。ピーッという発信音の後に……』
聖輝「そっそんな…」
『地獄二堕チロ。』
『地獄二堕チロ。』
聖輝「いや…やめて…やめて…!!」
『地獄二堕チロ。』
『地獄二堕チロ。』
聖輝「やだ…やだやだ…!!」
『地獄二堕チロ。』
『地獄二堕チロォォォー!!』
聖輝「いやあぁーっ!!?」
はっきり聞こえた幻聴を最後に、僕は意識を飛ばした。