Liar Game 〜1×5〜
第5章 罠
光樹「『地獄二堕チロ。』かぁ…」
聖輝「うん…何かゾンビみたいな声でね…本当に怖かった…!!」
光樹「うわっ、気持ち悪いなぁ…」
聖輝「でもね!今朝、櫻井さんが非通知の着信拒否のやり方を教えてくれたの!」
光樹「非通知でも着信拒否できるねんな、知らんかった…」
聖輝「僕も知らなかった…」
光樹「それにしてもさ…忙しいのに朝早くから駆けつけてくれるなんて…翔くんめっちゃカッコええな!」
聖輝「うん!本当にカッコよかった…」
光樹「いやぁ〜…頭はええし顔もイケメンやし、スポーツもできるし優しいし頼りになるし、おまけに後輩のこと気にかけるなんて…完璧やん!」
聖輝「本当完璧だよね!」
光樹「あーあ、俺も生まれ変わったら翔くんになりたいわ…」
聖輝「そうだね…」
生まれ変わったらかぁ……
僕は生まれ変わるより、このままの形の方がいいなぁ…
光樹「でもさ…お前に電話かけてきた奴って…誰なんやろな?」
聖輝「分からない…」
光樹「非通知でもさ、お前の番号知ってるってことやんな?」
聖輝「うん…」
光樹「ということは、連絡先知ってる奴の犯行ちゃう?」
聖輝「そっそうかなぁ…」
光樹「…いや、待てよ…お前の番号を盗んでかけてきたってケースもあるかも。」
聖輝「えぇっ?!」
光樹「まぁ、どっちにしろ犯人は特定できひんから意味ないか。」
聖輝「うん……」
『地獄二堕チロ。』
誰からのメッセージなんだろう……