テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第5章 罠



〜大野side〜


翔くんに協力するようになったきっかけは2ヶ月前。


翔くんと飲みに行った時だった。


櫻井「智くん、涼野聖輝って知ってる?」


大野「涼野って…最近ジャニーズ事務所からデビューした奴だよな?」


櫻井「そうそう、今度その子と共演することになったんだ。」


大野「へぇ…夜会で?」


櫻井「そう、夜会で初共演。」


嵐5人でやっていた番組が終わってから、翔くんのレギュラー番組が始まった。


その番組に涼野がゲストで来るらしい。


大野「音楽番組よりも早く共演するんだな。」


櫻井「そうなんだよ、俺もちょっとびっくりした。」


大野「どんな奴なんだろうな?」


櫻井「何でもすごく謙虚で礼儀正しい子なんだって。」


大野「謙虚?」


櫻井「うん。ジャニーズってさ、先輩に対してくん付けで呼ぶでしょ?涼野くんはどの先輩に対してもさん付けで呼ぶんだって。」


大野「さん付け?何で?」


櫻井「それがさ、聞いた話では先輩にくん付けで呼ぶのはあり得ないって思ってるんだって。」


大野「確かにそうかもしれねぇけど…それがジャニーズのルールだぞ?」


櫻井「ふふっ、本来のルールに背いてるところも人気のひとつじゃないかな。」


人気のひとつか…


まぁ確かにあいつ、今までのジャニーズとどこか違う部分あるもんなぁ…


櫻井「それでね、この間スタッフに聞いたんだけど…涼野くんって…かなりの世話好きなんだって。」


大野「世話好き?」


櫻井「うん、友達が終電逃したって電話があったら必ず家に泊めてあげるんだって。」


櫻井「それだけじゃなくて、友達が夜遅くまで涼野くんの家にいたらそのまま家に泊まるよう勧めるんだって。」


大野「うわぁ〜おいらだったらやだなぁ…」


櫻井「あははっ、智くん家に人入れるの好きじゃないもんね。」


大野「おう、いきなり泊めるとか無理。」


櫻井「だよね。」


翔くんとしばらく涼野の話で盛り上がった時だった。


櫻井「ねぇ智くん…」


大野「なに?」


櫻井「俺さ…涼野くんを…」


















































櫻井「俺のモノにしたいんだよね。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ