Liar Game 〜1×5〜
第5章 罠
櫻井「でもさ…不安なんだよね…」
大野「不安?」
櫻井「うん、一回アプローチ失敗すると2度と涼野くんと会えないかもしれない…」
大野「大丈夫だろ、翔くんだったら。」
櫻井「うーん……」
大野「…おいらさ…男の恋愛とか全然理解できねぇけど…翔くんが本気なら応援するぞ?」
櫻井「えっ?」
大野「翔くんが本気で涼野のことが好きで…付き合いたいって思ってるなら…おいら応援したい。」
櫻井「智くん……ありがとう…」
この時、俺はただ翔くんが純粋に涼野のことが好きだと思っていた。
口説いて口説いて…何とか気持ちをこっちに向かせるものだと思っていた。
だから俺は応援した。
男同士の恋愛はまったく理解できないけど…翔くんが幸せになってくれるなら、それでいい。
それでいい。
それでよかったはずなのに……