Liar Game 〜1×5〜
第6章 秘密
〜聖輝side〜
聖輝「えーっと、カレーの材料はこれでよしと…」
「お母さん!ケーキ食べたい!」
「もぉ〜しょうがないわねぇ〜」
「やったぁー!!」
聖輝「ケーキかぁ…何か甘いものが食べたいなぁ…」
何かないかな…
聖輝「…そうだ!せっかくだし何か作ろっと!」
僕はお菓子の材料が売っているコーナーに行き、簡単に作れそうなものを選んだ。
聖輝「ふふっ。」
誰かの為に料理を作るのって楽しい。
メニューを考えたり、材料を選んだりするだけでもワクワクしちゃうもん。
しかも相手は櫻井さん。
僕が食べた料理を美味しそうに食べてくれるから、作りがいがある。
でも……
『お前は翔ちゃんに騙されてるんだよ。』
二宮さんの言葉がどうも引っかかる。
嘘だって分かっていても…何でだろう…頭から離れない……
聖輝「…いや、気にしない気にしない!」
早く帰って美味しい料理作らないと!
僕はさっきの言葉を無理やり忘れた。