Liar Game 〜1×5〜
第7章 依存
〜二宮side〜
「お疲れ様です。」
二宮「サンキュ。」
映画の撮影で地方まで来た。
自然豊かで落ち着いた場所。
俺は静かな場所が好き。
静かな場所でゆっくり何かを考えると、頭がスッキリする。
二宮「……。」
「二宮さん、プライベートの方はどうなんですか?」
二宮「ん?あぁ、ぼちぼちと。」
「そうですか。」
二宮「なに?気になる?」
「まぁ…アイドルですから。」
二宮「ふふっ、普通だよ普通。」
「そうですか…いいなぁ…プライベート充実してて…」
羨ましそうな顔して呟くAD。
まぁ、羨ましがるだろうね。
多忙なスケジュールでろくに睡眠も取れない裏方とは違って、役者は表でキラキラ輝いてるから。
でも、本当はそんなにキラキラ輝いてない。
俺だけじゃなくて、他の役者だって……
キラキラ輝いているように見えるのは…
本当の俺を知らないから。
〜♪♪♪
二宮「…ハァ…」
ピッ
二宮「もしもし。」
相葉『もしもしニノ?あのね、来週の』
二宮「空いてない。」
プチッ
「えっ?!切ってよかったんですか?」
二宮「いいの、あいつだから。」
「相変わらず冷たいですよね…相葉さんには。」
二宮「いいんだよ、相葉さんだからできることだし。」
「へぇ〜仲良しなんですね。」
二宮「まぁ…ジュニアの頃からの付き合いだから。」
相葉さんはバカでうるさいけど…
いないと何か物足りない。
いつの間にか俺の中で相葉さんは特別な存在になっていた。
「そろそろ撮影再開します!」
二宮「はーい。」
俺はスマホをカバンの中にしまい、監督の方へ歩いて行った。