テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第7章 依存



ピンポーン


ガチャンッガチャッ


櫻井「いらっしゃい。」


大野「お邪魔しまーす。」


櫻井「どうぞ、何もないけど。」


大野「ふふっ、買ってきた。」


櫻井「さすが智くん、準備がいいね。」


大野「だろ?」


櫻井「あははっ、じゃあいただきます。」


大野「おう!」


櫻井「ふふっ。」


大野「翔くん嬉しそうだね。」


櫻井「分かる?ついに堕ちたんだよね。」


大野「堕ちた?」


櫻井「そう、獲物が。」


大野「あぁ、涼野か。」


櫻井「ククク…見てよこれ。」


大野「ん〜?うわっ何だこの着信件数…」


櫻井「やばいでしょ?これって完全に俺に依存している証拠だよね?」


大野「依存っていうか…ストーカーレベルじゃん…」


櫻井「あははっ!ストーカーかぁ〜上手いこと言うね。」


大野「大丈夫かよ放っといて…変なことされない?」


櫻井「大丈夫だよ、限界ギリギリまで待って…捕まえるから。」


大野「ギリギリって…もしあいつが家まで押しかけてきたらどうするんだよ?」


櫻井「その時は警察に通報する。」


大野「えっ?」


櫻井「なーんてね、そんなことしないよ。」


大野「そっそう…」


櫻井「ククク…智くん…またお願いしてもいい?」


大野「えっ?」


櫻井「キスマーク。」


大野「なっ何でだよ?あいつ関係ねぇだろ?!」


櫻井「ターゲットは涼野くんじゃないよ。」


大野「は?」


櫻井「とりあえずつけてよ、ね?」


大野「…この借り絶対返せよ…?」


櫻井「もちろん。」


俺はまた智くんにキスマークをつけてもらう。


あいつを追い詰める為に。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ