Liar Game 〜1×5〜
第7章 依存
二宮「……。」
最近、俺の中である性癖が目覚めかけている。
サドマゾヒズム。
日本語では加虐被虐性愛という。
同一人物にサディズムとマゾヒズムが共存あるいは混在する性的嗜好のこと。
俺はセックスする時は受け、つまりマゾになる。
激しければ激しいほど快感を得られるから、パートナーがサディストの方が嬉しい。
だから俺は生粋のマゾだと思っていた。
しかし、ここ最近涼野聖輝を見ていると、心のどこかであいつをめちゃくちゃにしたいって思う自分がいる。
芸能界から潰すとか、そういう感情じゃなくて…
俺が主導権を握って、涼野聖輝を支配したい……
俺の中に俺の知らないサドヒズムの心が現れた。
二宮「依存しているものから剥ぎ取る……」
櫻井翔に依存しかけている涼野聖輝。
俺のサドヒズムを目覚めさせるにはうってつけの獲物。
この手であいつをめちゃくちゃにして、同時に櫻井翔も潰す。
えっ?
翔ちゃんは同じメンバーなのに潰すのかって?
もちろん。
だって翔ちゃん、周りからの評価高いから。
完璧な人間から大切なものを奪った時…どんな顔を見せるのだろうか。
二宮「ククク…そろそろ動きましょうか。」
〜♪♪♪
〜♪♪
二宮「もしもし?ちょっと会って話がしたいんだけど…」