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Liar Game 〜1×5〜

第7章 依存



俺がセックス依存症だっていうことは誰にも言っていない。


メンバーにはもちろん、事務所の人間にも、家族にさえも……


パートナー達はみんな業界のお偉い方。


パートナーからの紹介で知り合う形が多く、ほとんどの人が妻子持ち。


お互いストレス発散の為に関係を持っている。


いわゆるセフレってやつ。


セフレでも構わない。


俺はセックス依存症だから…相手に愛情を抱くことはない。


だからパートナーとうまく関係が保てる。


この生活に俺は満足している。


いや、していた。


ピッ


『では続いて、あの可愛いジャニーズアイドルの特集です!』


二宮「……。」


涼野聖輝。


俺はこいつが大嫌い。


何も苦労しないで出てきて、いきなりトップアイドルになりやがって…


ただ可愛いだけで何の実力もないクソガキが…


何でこんなにチヤホヤされるんだよ。


二宮「ふん、胸くそ悪い…」


「どうした?」


二宮「いや、こいつが気に入らないだけ。」


「あぁ、涼野くんか。」


二宮「こんなぶりっ子野郎…どこがいいんだよ…」


「ふふっ、和也は嫉妬深いな。」


二宮「……。」


「じゃあ俺、そろそろ行くわ。」


二宮「うん、来てくれてありがとう。」


「また連絡する。」


チュッ


二宮「んっ…じゃあね。」


パートナーはいつも朝帰り。


奥さんに嘘をついて、俺を抱いている。

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