テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第9章 心情



〜大野side〜


大野「ふわぁ…」


二宮「あなた…さっきからずっとあくびしてません?」


大野「何か眠れなくて…」


二宮「どうしたんですか?ニノちゃんがお悩み聞いてあげますよ?」


大野「悩んでることか……」


悩んでることといえば翔くんのことだ。


あれから翔くんとは連絡を取っていない。


最後に会ったのは、涼野を盗聴している時。


そしてまた、キスマーク付けてってお願いされた。


今度は直接じゃなくて、絵の具で付けてほしいって言われた。


何の為にこんなことするのかまったく分からない。


分からなさすぎて怖い……


大野「お前はねぇの?悩んでること。」


二宮「私ですか?ありますよ。」


大野「あるのか…まぁ、そう簡単に人に話せる悩みじゃ」


二宮「好きな人ができたんです。」


大野「……へっ?」


好きな人…?


大野「好きな人って…えっ?お前彼女…」


二宮「いませんよ、そんな人。」


大野「えっでも…週刊誌に撮られた女の人は…?」


二宮「あれはただの知り合い、彼女でも何でもありません。」


大野「そっそうなのか…」


二宮「好きな人がいるんですけどね…」


大野「…どうした?」


二宮「いえ、彼女ね…悪い男に引っかかりそうなんですよ。」


大野「悪い男?」


二宮「えぇ、その男には女がいるのに…男に依存しかけているんですよ。」


大野「依存…?」


二宮「男は遊びで近づいてるのに、彼女はその男のことを信じてるって…バカですよね。」


大野「そうだな…」


二宮「だから、彼女を救ってあげたいんですよ。」


大野「おぉ…カッコいいな。」


二宮「でもね、彼女は男にぞっこんだから…どうアプローチしたらいいのか分からないんですよね…」


大野「そうだなぁ…うーん…」


騙されてる彼女を救う方法か…

ストーリーメニュー

TOPTOPへ