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Liar Game 〜1×5〜

第9章 心情



大野「…もうさ、直接その男としゃべるしかないんじゃない?」


二宮「と、言いますと?」


大野「いや、彼女に話しても分かってくれないんなら…男と直接話して男が最低な奴だって証明してやったら…彼女も諦めるんじゃないかなって…」


二宮「なるほどね、それはアリですね。」


大野「それにしても彼女いるのに別の女に手出すなんてな…」


二宮「えぇ、本当クズ野郎ですよ。」


大野「恋人がいるのに…何が不満なんだろ…」


二宮「不満とかないですよ。」


大野「えっ?」


二宮「男は人を騙すのが好きなだけなんですよ。」


大野「えっ…」


二宮「相手の気持ちを考えずに、人を騙しては裏で笑ってるんですよ。」


大野「何でそこまで言えるんだよ…?」


二宮「その男…身近にいる奴なんで。」


大野「えっ…?」


身近にいる奴…?


二宮「さてと、そろそろ行きますか。」


大野「あっうっうん…」


最近ニノが変わってきたような気がする。


前までは普通に俺や他のメンバーに甘える可愛い奴だったんだけど…


今は何ていうか…ちょっと近づくのが怖い。


時々妙な笑みを浮かべている時もあるし…


何かよからぬことを企んでいなければいいけど……


大野「ハァ……」


メンバーのことが心配でたまらない…


翔くんに続いてニノも壊れたりしたら……


二宮「大野さん?」


大野「あっいや、何でもない。」


俺はニノの腕を掴んでロケ現場に向かった。

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