Liar Game 〜1×5〜
第10章 鎖
〜聖輝side〜
聖輝「……。」
僕はスマホを見つめていた。
『会いたい。』
櫻井さんからのメッセージ…
聖輝「……。」
正直に言うと、櫻井さんとめちゃくちゃ会いたい。
でも…また間違いだったらと思うと……
聖輝「ハァ…どうしたらいいの…?」
〜♪♪♪
聖輝「??!」
櫻井さんからだ…!!
聖輝「どっどうしよう…出るべきかな…」
〜♪♪♪
〜♪♪♪
聖輝「……!!」
ピッ
聖輝「…はい…もしもし…?」
櫻井『もしもし、涼野くん?』
聖輝「はっはい…涼野です…」
櫻井『久しぶりだね、元気だった?』
聖輝「はっはい…」
ついこの間櫻井さんのせいで貧血で入院してたけど…
それは黙っておこう。
櫻井『LINE見てくれたよね?』
聖輝「はっはい…」
櫻井『会って話したいことがあるんだ、時間作ってくれないかな?』
聖輝「話したいこと…」
櫻井『うん。』
聖輝「…明後日だったら夜から空いてます…」
櫻井『本当に?じゃあ…19時に上野待ち合わせでいい?』
聖輝「はい、分かりました…」
櫻井『よかった…じゃあまた明後日ね。』
聖輝「はい、失礼します…」
ピッ
聖輝「……。」
明後日会う約束しちゃった…
聖輝「…櫻井さんと会える……」
夢じゃないよね?
間違いじゃないよね?
聖輝「やったぁ…くふふっ楽しみだなぁ〜♪」
僕は嬉しくて仕方がなかった。
聖輝「早く明後日が来ないかな〜♪」
僕は一日中浮かれていた。