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Liar Game 〜1×5〜

第10章 鎖



〜聖輝side〜


聖輝「……。」


そろそろ出かけないと約束の時間に間に合わない。


久々にあの人と会えるのは嬉しい。


1秒でも早く会いたい。


それなのに……


聖輝「……。」


昨日のことが気になって外に出られない。


結局今日、学校を休んでしまった。


ストーカーが僕の部屋の前で待ち伏せしているかもしれないから…


聖輝「どうしよう……」


〜♪♪


聖輝「あっ…」


櫻井『あと5分くらいで着く。』


聖輝「……。」


せっかく会えるのに…


ドタキャンなんてしたくないのに…


聖輝「…ごめんなさい……」


やっぱり怖い……


僕は櫻井さんに電話をかけた。


〜♪♪♪


〜♪♪♪


〜♪♪♪


聖輝「……出ない…」


〜♪♪


櫻井『もしもし?』


聖輝「あっもっもしもし!」


櫻井『もうすぐしたら着くよ。』


聖輝「あっあの…その……」


櫻井『どうしたの?』


聖輝「えっと…ごっごめんなさい!」


櫻井『えっ?』


聖輝「あの…今日…会えなくなっちゃって…ごめんなさい!もっと早く伝えるべきだったのですが…」


櫻井『……。』


聖輝「ごめんなさい……」


どうしよう…


やっぱりドタキャンって嫌われるよね…


嫌われちゃったな……


櫻井『…今どこにいるの?』


聖輝「えっ?」


櫻井『家?』


聖輝「はっはい、そうですけど…」


櫻井『今から行く。』


プチッ


聖輝「えっちょっ…切れちゃった…」


今から行くって…僕の家に?


何でそこまで……

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