Liar Game 〜1×5〜
第10章 鎖
〜櫻井side〜
『ねぇ、今日会えない?』
櫻井「ごめん、今日はちょっと会えないんだよね…」
『もしかして彼女とデート?』
櫻井「いや、違うけど先約があってね。」
『ふぅ〜ん…』
櫻井「女じゃないって。」
『…まぁ、別にいいけどね。』
櫻井「来週の火曜日は?俺その日一日中ヒマにしてるんだけど。」
『火曜日…うん、仕事夕方までだからいけるよ。』
櫻井「うん、じゃあこれから仕事だからまた連絡するね。」
『うん、じゃあね〜翔。』
ピッ
櫻井「…ふふふ……」
これでよし。
亜希の代わりのカモが釣れた。
この女さえいれば涼野聖輝を依存させることができる。
櫻井「ふふっ、どいつもこいつも俺に利用されているとも知らずに…愉快な奴らだ。」
本当、世の中はバカばっかりだ。
櫻井「さてと、そろそろ堕としていかないとな。」
コンコンコンッ
ガチャッ
「失礼します!そろそろスタンバイお願いします!」
櫻井「はーい。」
さてと、今晩はどう獲物を料理しようか。
櫻井「ふふっ、楽しみだね。」
俺は小さく笑い、楽屋のドアを閉めた。