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Liar Game 〜1×5〜

第10章 鎖



聖輝「ぐすっ…」


櫻井「大丈夫?落ち着いた?」


聖輝「はい…すみませんでした……」


櫻井「いや、いいけど…何かあったの?」


聖輝「ぐすっ…実は…昨日…夜中に…ひっく…」


櫻井「夜中に?」


聖輝「いきなり部屋のインターフォンが鳴って…」


櫻井「うん。」


聖輝「夜中だったし…眠たかったから…無視してたら…急にドアノブをガチャガチャされて…」


櫻井「えっ?」


聖輝「ドアノブをガチャガチャしながら…インターフォンも連続で押してきて…ドアも何回もドンドンされて……」


櫻井「……。」


聖輝「僕…怖くなって…傘を持って勢いよくドアを開けたんです…」


聖輝「そしたら…誰も…誰もいなくて…!!」


聖輝「夜中だったから…音が響いて…同じ階の人達が僕の部屋の前に集まってきたんです……」


聖輝「その人達に警察に言ったらって言われたので…言おうと思ったんですけど…怖くて…何もできなくて…!!」


聖輝「もしかしたら…今日も部屋の前で待ち伏せしてるんじゃないかって思ったら…外に出られなくて…!!」


櫻井「…そっか…だから今日会えないって連絡してきたんだね。」


聖輝「はい……」

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