Liar Game 〜1×5〜
第2章 きっかけ
聖輝「……。」
〜♪♪♪
櫻井「あっ、ちょっとごめん。」
聖輝「あっはい。」
櫻井さんは誰かとしゃべっている。
あの様子から見ると…彼女さんかな。
いいなぁ…彼女さんがいて……
僕は…こんな見た目だし…性格もなよなよしてるから…女の子にまったく相手にされない。
むしろ妹分みたいに接してくるだけ。
だから僕…恋愛の経験がない。
この年で恋愛の経験もないなんて…恥ずかしい。
櫻井「うん、分かった、じゃあね。」
ピッ
聖輝「…彼女さんですか…?」
櫻井「えっ?あぁ、うん。」
聖輝「毎日連絡取り合ってるんですね。」
櫻井「毎日じゃないよ、用事がある時くらいしか連絡しないから。」
聖輝「えっ、そうなんですか?」
櫻井「うん。」
聖輝「寂しくないですか…?」
櫻井「うーん、寂しくないって言ったら嘘だけど…あんまりベタベタされるのも好きじゃないんだよね。」
聖輝「そうなんですか…」
櫻井「俺の仕事の都合を考えてくれる子が一番相性が合うんだよね。」
聖輝「都合……」
そっか…櫻井さん忙しいから…
櫻井「さてと、22時前か…」
聖輝「あっ、そろそろ帰りますか?」
櫻井「そうだなぁ…明日朝早いから、帰るね。」
聖輝「はい、あっ、駅まで送りましょうか?」
櫻井「いいよ、車だし道も覚えたから。」
聖輝「そっそうですか……」
そっか…そりゃそうだよね…
どうやって送るって話だよね…
櫻井「今日はありがとう、俺のわがまま聞いてくれて。」
聖輝「いっいえいえ!こちらこそ家まで来てくれてありがとうございました。」
櫻井「じゃあまたね。」
聖輝「はい!おやすみなさい。」
櫻井さんは僕の家を出た。
聖輝「……。」
本当はもう少し一緒にいたかった。
だってひとりぼっちは寂しいから……
でも櫻井さん忙しいから…これ以上甘えちゃだめだよね…
聖輝「…よし!ゲームして気分変えよっと!」
僕はゲームの電源を入れて、気が紛れるまでゲームをして遊んだ。