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Liar Game 〜1×5〜

第12章 悪魔VS悪魔



松本さんの家を出て、大学に向かう途中…


櫻井『昨日電話したんだけど寝てた?今日夕方にはホテルに戻るから。』


スマホを開くと、櫻井さんから連絡が来ていた。


聖輝「やっぱり昨日の電話…櫻井さんからだったんだ…」


聖輝『すみません、昨日ちょっと疲れてて帰って来てすぐに寝ちゃいました(>_<)分かりました、待っています。』


僕は嘘をついて返信した。


聖輝「松本さんの家に泊まっていたなんて…言えないよ…」


「おーい、聖輝ー!」


聖輝「あっ、光樹くんおはよう。」


光樹「おっす!お前…あっちから来た?」


聖輝「えっ?あっあぁ、ちょっとマネージャーさんの家に泊まってて…」


光樹「へぇ〜、そうなんや。」


とっさにマネージャーって言っちゃった…


光樹「あーあ…だるいわ…」


聖輝「そうだね…」


光樹「何かぱーっと遊びに行きたいなぁ…」


聖輝「……。」


光樹「…聖輝?」


聖輝「えっ?あっごめん、何か言った?」


光樹「いや、どっか遊びに行きたいなぁって…」


聖輝「あっあぁ、そうだね!遊びに行きたいね!」


光樹「大丈夫か?何かぼーっとしてたけど…」


聖輝「だっ大丈夫!ちょっと寝不足なだけだから…」


光樹「それやったらええけど…」


ダメだ…


どうしても松本さんの言葉が気になる…


櫻井さんは僕のことを1番に分かってくれる人なのに…


その日、僕は一日中上の空だった。

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