テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第12章 悪魔VS悪魔



〜大野side〜


収録が始まるから、俺は翔くんを呼びに喫煙ルームに向かっていた。


その時、翔くんはスマホをにらめつけていた。


ドアを開けると、翔くんが何か呟いていた。


えっ…?


今…翔くん何て言った?


『俺に楯突いたことを後悔させてやるよ…』


後悔させてやるって…


まさか…メンバーのことじゃないよね…?


一気に不安に包まれた俺は翔くんに声をかけた。


「翔…くん?」


声をかけると、動揺せずに俺の方を振り返る翔くん。


櫻井「なに?智くん。」


大野「後悔させてやるって…どういうこと…?」


櫻井「ふふっ、俺の邪魔をする虫を排除するだけだよ。」


大野「排除…?」


櫻井「あなたがそこまで心配する必要はないよ。」


大野「……。」


櫻井「さてと、今日も仕事頑張っちゃいますか!」


大野「…翔くん……」


分からない…


翔くんが今何を考えているのか…


まったく分からない…


嵐のリーダーなのに…


メンバーの気持ちが分からないなんて…


大野「…これも…これもすべてあいつのせいだ……」


あいつがいるから…


みんなおかしくなっていくんだ…


ガンッ!!


大野「あの疫病神め…!!」


絶対に潰してやる…!!


「あっあの〜…」


大野「?!」


「だっ大丈夫ですか…?」


大野「うっうん、大丈夫…何でもないよ……」


俺は平然を装いながら喫煙ルームを後にした。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ