無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

『20時、いつもの場所で』


二宮「いつもの場所か……」


「お疲れ様で〜す。」


後ろから共演者の女優に話しかけられた。


二宮「あぁ、お疲れ様。」


「さっき何かしてました？」


二宮「いや、誰かから着信あったかなって。」


スマホを見せながらそう言った。


「あぁ、なるほど！」


二宮「最近どう？彼氏と順調なの？」


「えぇっ？！二宮さんそういう話興味あるんですか？」


二宮「まぁ、なくはないよ。」


「へぇ…はい、順調に交際してます！」


二宮「そっか…」


「二宮さんはどうなんですか？やっぱり極秘に交際してたり…」


二宮「いやいや、俺はマスコミの前で堂々とデートするから。」


「おぉっ！カッコいいですね！」


二宮「そう？」


「カッコいいですよ！だって…芸能人って表に出るとキャーキャー騒がれるし…」


二宮「確かにね。」


「私だって外で思いっきりデートしたいんですけど…」


二宮「静かな場所とか行けばいいんじゃない？」


「えっ？」


二宮「田舎とか行けば、絡まれることはあってもキャーキャー騒がれる心配もないし。」


「田舎かぁ…旅行とかいいですね。」


二宮「仕事落ち着いたら彼氏と行ってきなよ。」


「ふふっ、そうします！」


「撮影再開しまーす！」


二宮「さてと、後半も頑張っちゃいますか。」


「はい！」


残りの撮影も順調にこなしていき、今日の仕事が終わった。