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Liar Game 〜1×5〜

第13章 生け捕り



〜櫻井side〜


「あんっひゃあっん…!」


櫻井「…っ……」


「はぁっ…しょお…もうだめぇ…あぁんっ!」


櫻井「…っ…!」


「はぁっイクゥ…あぁあんっ!!」


櫻井「…ハァ…ハァ…ハァ…」


「ハァ…ハァ…翔……」


俺は女と身体を重ねる。


こんなの単なるストレス発散に過ぎない。


櫻井「ハァ…ハァ……」


ダメだ。


ストレス発散になっても、心は満たされない……


「…ねぇ…翔……」


ギュッ


「一緒に暮らさない?」


櫻井「…それはできない…」


「どうして?他に女でもいるの?」


櫻井「…誰かと一緒に暮らすと、その人に甘えたくなるんだ。」


櫻井「甘えっぱなしな自分にはなりたくないんだ。」


何て、綺麗事を言ってみる。


俺が興味ある人間としか同じ空間にいたくないから。


「甘えてもいいじゃない。」


櫻井「えっ?」


「翔は頑張り屋さんだから…少しくらい人に甘えてもいいと思う。」


櫻井「……。」


「ねぇ翔…あとでもう一回して…?」


櫻井「…あぁ……」


頑張り屋さんか…


確かにそうかもしれない……


誰よりも真面目に振る舞ってるからね。


でも……


櫻井「…ふっ……」


「えっ?」


櫻井「いや、何でもない。」


もはや誰にも見破られないだろう。


俺の中に潜む大きな闇には……

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