テキストサイズ

Liar Game 〜1×5〜

第13章 生け捕り



松本「そういえば…」


大野「ん?」


松本「大野さんって、涼野くんとあんまり会ったことないんじゃない?」


大野「えっ?」


松本「いや、俺らと涼野くんでご飯食べに行った時以来会ってないんじゃないかなって。」


大野「あっあぁ…まぁ…」


びっくりした…


何で急に涼野の話題を出してくるんだよ…


松本「どう?せっかくだし今涼野くん呼んでみる?」


大野「えっ…?」


松本「でも、いきなりだから無理っぽいけどな〜」


と、言いながらスマホを操作する松潤。


大野「あっいや、涼野だって忙しいだろうし…」


松本「…あっもしもし?涼野くん?」


大野「……。」


そんな…せっかく松潤と2人きりなのに…


あいつが来たら松潤が…!!


松本「…うん、今ね、大野さんと飲みに来てるんだ。」


松本「涼野くんさえよかったら一緒にご飯食べない?」


大野「…っ……」


止めろ…来るな…


頼む…断ってくれ…


頼む…!!


松本「…そっか…分かった、また今度誘うね。」


ピッ


松本「今日は大学の友達と遊ぶ約束してるから無理だって。」


大野「そっそうか……」


よかった……


松本「でも、せっかくだから次の約束取り付けよっか。」


大野「えっ?!」


松本「いや、そこまで驚かなくても…」


大野「いっいいよ!そんなことしなくて…」


松本「何でだよ?涼野くんと会いたくないの?」


大野「いや…そういうわけじゃないけど……」


松本「…分かった、涼野くんとご飯食べに行く気になったら教えて?」


大野「うっうん……」


そんな気分になれる日なんて…


来るわけないじゃん……

ストーリーメニュー

TOPTOPへ