Liar Game 〜1×5〜
第4章 疑惑の印
約束の時間になり、僕は上野駅に来た。
聖輝「えっと…櫻井さんは……」
あっ、あの黒い車!
僕は見覚えのある車のところまで走って行った。
コンコンッ
窓ガラスを叩くと、ドアを開けてくれた。
聖輝「こんばんわ。」
櫻井「こんばんわ、ごめんね…急に呼び出して…」
聖輝「いえいえ、全然大丈夫ですよ。」
櫻井「俺ん家に向かっていい?」
聖輝「はい。」
車は櫻井さんの家に向かって走って行った。
『聞きたいこと』
これが気になって気になって…
僕は車に乗っている間そのことばっかり考えていた。
櫻井「どうしたの?」
聖輝「えっ?あっいや、えっと…聞きたいことって何だろうって思って…」
櫻井「あぁ、うん…ちょっとね…」
何だろう…
あぁ…心がモヤモヤする……